4日目
いよいよ本格的ドルフィンスイムへ。今日もベタ凪の海へ出る。
1回目
Namiさんが「Dolphins! spin!」と叫ぶ。
え?どこ?
指差す方向を見ても何も見えない。
そのまま1分位行ったあたりで
遥か彼方に数頭の背びれが見えて来た。
すげーなあ、Namiさんは。
一体どれだけ先のイルカが見えているんだろう。
「You have very good eyes」と言うと
はにかんだように笑った。
今回の群れは2~30頭。
海に入るとキュイーンという泣き声が
水中に響いている。
なのに!やっぱり姿はない。
「ハシナガは遊んでくれないんだよねー」と
Cさんが慰めてくれた。
2回目
次の群れは大きい。今度もハシナガだ。
50頭以上いそう。
期待しつつ海に入る。やっぱり逃げちゃった。残念。
こんなことを数回繰り返したあと、またNamiさんが群れを見つけた。
「Bottom Nose!」
やった、バンドウだ。遊んでくれるかもしれない。海に入ると今度は逃げていく
イルカの後姿が見えた。その中の一頭がこっちをチラチラ振り返っている。
イルカが本気で逃げたら追いつけるはずなんてないってわかって
いるけど、ひょっとしたら…。
あとを追って泳ぎ始めるが、ほどなくロスト。あきらめきれずさらに泳ぐ。
いた!さっきの3頭だ。
一頭が相変わらずこっちを気にしている。
Cさんが潜って気を引いてみる。振り返っていた一頭が向きを変えてこっちへ泳いできた。
距離は20mくらい?深さはたぶん15mくらい。私も潜ってみる。
7~8m潜ったあたりで耳が痛くなって来た。
無理もない。練習用プールは水深5mだ。
上を仰ぐとセルリアンブルーの水面を
通して少し小さくなった太陽が輝いている。
あまりのキレイさに頭がボーっとして、
一瞬イルカのことを忘れそうになった。
結局、努力もむなしくイルカは
振り返りながら海底に消えていった。
「残念だったねー」と水面に上がって
びっくり。ボートがすごく遠い。
うえー、あそこまで戻るのかあ。
途中まで迎えに来てくれたボートに
息を切らしながら這い上がる。
「Let’s go,Next!」
Namiさんてば、結構体育会系ね。
もうフィンを脱ぐのも面倒で
マスクつけっぱなし、
フィンはきっぱなしのやる気があるんだか
ないんだかわからん状態。(笑)
6回目
またさっきのバンドウだ。さすがに慣れてきたので、素早く海に入る。
この迅速さ、私達ったら今ならもれなく消防隊に入れるんじゃない?
どうやらイルカは食事中らしい。
イルカの食べ残しやらウ○チが漂う水中を、それを頼りに泳ぐ。
足の付け根が痛い。ふくらはぎもつりそう…。
もう限界、と思い始めたころ、15m位底の方で、数頭が遊んでいるのが見えた。
イルカ同士でダンゴになったり回転したりしている。
あー、私も混ざりたい!でもちょっと深すぎるなあ。
さっきの一頭が「こっち来いよ」みたいなジェスチャーをしている。
うーん、ごめん。ちょっとムリ。
ダメもとでもう一回潜ってみたけれどやっぱり遊んではもらえなかった。
もうボートによじ登るのもしんどい。
泳がないで上から見てたSちゃんが
「イルカと等間隔で泳いでたよー」って教えてくれた。
んー、本気では逃げてないってこと?
からかわれたのかなあ。
ボートからは見えないけど、私たちの20mくらい下を大きな鮫がついて来てたのよー。
さすがに2時間半以上泳ぎっぱなし(何せすぐにイルカが見つかるからボートで休む
時間がないの)で、全員へとへと。
Namiさんが「Next,last.OK?」と言うのを聞いてうなずく。
残念だけど私も体力の限界。
またしても、イルカにピンポンダッシュ状態でからかわれ
ドルフィンスイム終了。
一緒に泳げなくて残念だったけど、楽しかった。
最後に5mくらいまで近づけたし、アイコンタクトも取れたし。
もっとスキルがあったら遊んでくれたのかなあ、と次回に執念を燃やすのだった。
帰りは疲れすぎてボートで大口開けて爆睡。
レディ失格。
夜は今日から合流したHさん、U夫妻、イケメン(死語?)カメラマン2人組の
Sさん&Nさんを交えてバーベキュー。
にぎやかな夕食になった。